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香川県にて李 禹煥(リー・ウーファン)の美術書を買取しました

買取り日

出張買取

買取詳細

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買取商品詳細

李禹煥 LEE UFAN 美術出版社 李禹煥 1986年 12000円

店主より

現代美術の「もの派」を主導した李禹煥(リーウーファン)の作品集を買取させて頂きました。香川県の直島に美術館もあり、縁の深い氏の本を買取させて頂き嬉しく思います。他にも美術書や哲学書など、合わせて40冊ほどお譲り頂きました。次に読まれる方へ、大切に引き継がせていただきます。

香川県のお客様より、李禹煥作品集 LEE UFANを12,000円で買取させて頂きました。

箱にイタミ、本体に少しヤケがございましたが、一般的な古本として問題無い物ですので、お見積り通りにお支払いさせて頂きました。

 

こちらの本には、1960年代から1980年代の作品が収録されています。

氏が精力的に制作していた時期の記録ですね。いわゆる「もの派」の活動が活発であった時期とも重なります。

 

その「余白」の多い作風から、伝統的な東洋の芸術家と見られた時期もある李禹煥ですが、根底にある哲学は「関係」です。

 

描いた部分と描かない部分、作るものと作らないもの、内部と外部が、刺激的な関係で作用し合い響きわたる時、その空間に詩か批評か超越性を感じることが出来る。
芸術作品における余白とは、自己と他者との出会いによって開く出来事の空間を指すのである。

 

自己の再現化である閉じた完結体を作ることではなく、自己と他との関係化による開かれた場所をアレンジメントすることが私の仕事である。

余白の芸術 みすず書房

 

韓国に生まれ、日本を活動の拠点とする李禹煥。その経験が、作風や思想に大きく影響した事は間違いないでしょう。

 

ところで私自身はただ自由を求める風来坊にすぎぬ。
が共同体は私を脱走者に仕立てたり、他方からは侵入者に見なしたがる。
どちらにしても内側の者として受け入れるには抵抗感があるようだ。

LEE UFAN 都市出版

 

韓国と日本をはじめ、氏の人生は対立的な要素が多く見受けられます。

その経験からうまれた哲学が「関係」というところに、深みを感じるのは私だけでしょうか?

 

 

ご依頼主様は、香川県の直島に李禹煥美術館が出来た時に訪問されて、何度も通っていらっしゃったとの事です。

今回のご本は、香川県の直島の李禹煥美術を初めて訪れた際、他の作品も見てみたいとと思われて買い求め、大切に読まれていたとの事でした。

思い入れのあるものをお譲り頂きありがとうございます。大切に引き継がせて頂きます。

 

浩二書店では現代美術の古本も買取しています。

美術書と言えば昔の水墨画、浮世絵、油絵、彫刻などを思い浮かべがちですが、現代美術も、とても面白いジャンルです。

今を生きる我々にとって身近であり、ダイナミズムを感じられる現代美術・アート関連の古本をお売りになる際は、ぜひ弊店にご依頼ください。

大切なご本を、次に読まれる方へ、お渡しするお手伝いをさせて頂きます。

 

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