本を高く売る方法は?古本を一番高く売るための注意点
本を手放すにあたって、
「少し時間がかかっても良いのでできるだけ高く売りたい」
と思っている方も少なくないかと思います。
複数ある選択肢の中でどの方法が一番高く売れるのかは、お客さまの立場からするとかなり重要視される部分かと思います。
結論から言えば「一番高く売れる可能性があるのはフリマアプリ」
ですが、これああくまでも取引の知識を持っていることが前提。
高く売るための方法を知らずに手を出してしまうと
「手間と時間だけかかって全然高く売れなかった」
ということも起こってきます。
そこで、今回は「売る本」や「売る人」の知識や状況に合わせ、一番高く売れるための方法をご提案致します。
自分にはどの方法が合っているかということも含めて参考にしてみてください。
まずは古本を売る方法を選択する
古本を売る方法は、大きく分けると「自分で売る」か「お店に売る」の2択になります。
結論から言うと、自分で売った方が手間がかかる分高く売れる可能性がアップします。
逆に値引き交渉などによって買取業者の査定価格より安くなってしまうこともあります。
お店に売る場合、お店によって多少の価格変動はあるものの、驚くほど高く売れるようなケースは稀です。
その分「相場からかけ離れた金額で売って大損をした」といった失敗も起こりにくくなります。
頑張って高額の買取にチャレンジするか、楽して安定した価格での買い取ってもらうかの選択になります。
●自分で売るのに向いている人
- フリマアプリの知識がある(勉強できる)
- パソコンやスマホが使える
- 本の相場をある程度知っている(調べられる)
- 今すぐ本が売れなくても手元に置いておける
●業者にお願いする方がおすすめの人
- パソコンやスマホを使うのが苦手
- 本の相場についてあまり詳しくない
- 値引き交渉をされるとすぐに応じてしまう
- 大量の本を今すぐ整理したい
- 高く売りたいけれど、あまり手間はかけたくない
自分で売れば必ず高く売れるわけではない
注意しておかなければならないのは、フリマアプリを使えば、必ず買取業者より高く売れるという訳ではない点です。
最低限「アプリを使って本を売るための知識」と、「売りたい本の相場」を知っておく必要があります。
少なくとも、「今ある本を高く売るためだけにフリマアプリを覚えよう」という方には正直おすすめできません。
おそらく勉強コストの方が高く、買取業者にお願いした方がトータルするとお得と言えます。
逆に、今すぐ売れなくても良いので、部屋にあるコレクションを少しずつ減らして新しい本を購入したい方や、本以外にも売りたいものがたくさんある方など、今後も継続的にフリマアプリを活用していく予定のある方にはおすすすめです。
自分で売る場合のメリット・デメリット
自分で売るのは一般的に、フリマアプリやオークションなどに出品する方法があります。
メリット・デメリット、代表的なサービスなどをご紹介するので参考にしてください。
●メリット
- ユーザーが多く利用しているサービスがある
- 売価を自分で決められるため、高く売りやすい
●デメリット
- 出品から梱包、発送まで自分で対応しなければならない
- 売れるまで処分できない
- 汚れ、書き込みなど、商品の状態によってトラブルになることがある
- 梱包資材、送料、出品手数料など様々な料金がかかる
- 思ったより高く売れないことがある
自分で売る場合、梱包、発送をしなければならないなど、手間と労力は意外にかかります。
さらに、直接購入者とやりとりをする必要があるため、場合によってはトラブルに繋がる可能性もあります。
ただし、その分「自分で決めた価格で売れる」ため、適切な価格を設定できれば高く売れるというメリットもあります。
代表的なサービスは「メルカリ」「ヤフオク」「Amazon」の3つ。
メルカリ
フリマアプリの決定版として、誰もが知っている「メルカリ」。誰でも簡単に始めることができ、他の出品者の価格から参考価格を提示してくれるなど、使い勝手の良さにも定評があります。
2021年9月の利用者が1ヶ月で2000万人を超えるなど、多くのユーザーに認知されおり、一般的な本だけでなくマニア向けの本や専門書などでも買い手がつく可能性が高い点も利用するメリットのひとつです。
デメリットは、問い合わせ対応が多いサービスであること。
数点を販売するだけなら気にならないかもしれませんが、10点20点と販売していると、値引き交渉や問い合わせの対応でかなりの労力が必要になります。
ユーザーとのやりとりをコミュニケーションのひとつと考え、楽しみながらできれば理想ですが、慣れないうちは負担に感じる可能性の方が高いです。
ヤフオク
メルカリと並んで多くの一般ユーザーが利用しているサービスが「ヤフオク」です。メルカリと違って価格がオークション形式で競り上がっていくため、思っていたよりも高い価格で買い取ってもらえることもあります。その反面、想定している金額に達しないこともあり、いくらで売れるのかが分かりにくいのもオークションの特徴です。
販売手数料が大手の中では最安(7.7%or8.8%)のため、業者の利用が非常に多いサービスであり、個人利用されている方もマニアが多い印象です。
Amazon
購入では多くの人が利用しているAmazonですが、実は販売することも可能です。ヤフオクやメルカリなどは同じ商品でも出品したユーザーごとにページが作成されますが、Amazonは商品に対して一覧形式になります。競合となる一般ユーザーや企業と横一線で販売できるのは、メリットもデメリットあるため、どちらが大きいと考えるかは自分次第になります。
Amazonを利用しているユーザー自体は多く、商品ページ内に出店できるため売れやすい環境は整っていますが、値段のチェックなどをこまめに対応しておかなければ自分の商品だけ価格が他の出品価格より高くなっていることもあるので注意が必要です。
また、Amazonでの販売については、メルカリやヤフオクとは異なり、どなたも業者レベルの対応が求められます。問い合わせへの返答が遅くなればペナルティが有りますし、購入者からクレームがあれば売上から強制的に差し引かれる事もあります。
お店に売る場合のメリット・デメリット
お店に売る場合、お店に持ち込んで査定してもらう以外に、出張サービスを利用する方法があります。
メリット・デメリットを自分で売る場合と比較しながら検討してみてください。
●メリット
- 自分が処分したいタイミングで買い取ってもらえる
- 梱包や発送、購入者への直接対応をする必要がない
- 買い取り価格に納得がいかない場合は売らなくても良い
- 大量に本がある場合は、出張買い取りにも対応している
- 専門性・趣味性の高い古書などはお店によって想像以上の価格で売れることがある
●デメリット
- 買い取り価格は自分で売るよりも安くなりがち
- 価格がつかない本は買い取ってもらえないことがある
- 身分証の提示や箱詰めの手間などが発生することがある
自分で売るということをベースに考えると、買取業者に買取業者に売るというよりは「高く売れる人に販売を代行してもらう」という感覚です。
安くなることが多いですが、その分失敗が少なく、安定している点がメリットです。
古本屋に売る、古本買取の専門店に依頼するなど、いくつかの選択肢があるので下記も合わせてチェックしてください。
直接持ち込む
本を売りたい場合、最もスタンダードなのが古本屋に直接持ち込む方法です。
大手チェーンの専門店から、地域にある小さなお店まで、どの店舗でも基本的なシステムは同じで、持ち込んだ本をその場で査定してもらい、結果に応じてお金を受け取る流れになっています。
買い取ってもらえないものもありますが、自分で売る場合のように買い手がつくまで売れないということがなく、すぐに処分できるため自分が片付けたいタイミングで整理できる点が大きなメリットです。
出張買い取りをお願いする
「大量に本があるので持ち込むのが大変」という場合は出張買い取りをお願いするのがおすすめです。
直接自宅まで赴いた上で本を受け取ってもらえる上、その場で査定してお金を受け取ることが可能です。
重い本を箱詰めして店舗まで運ぶことを考えると労力を軽減でき、部屋が片付いてお金までもらえるため、不要な本をまとめて整理したい方には特におすすめです。
宅配買い取りをお願いする
お持ちの本の専門性・趣味性が高い場合、近隣の古本屋では適切に評価出来ない場合があります。
このような場合、遠方の専門店に宅配買い取りを依頼するのも一つの方法です。
重たい本を箱詰めする手間はかかりますが、宅配業者が自宅まで取りに来てくれますから、運ぶ手間はかかりません。
何でもかんでも送ってしまうと、値段のつかない物を処分する費用を請求される場合もありますので、よく相談してから送る必要があります。
買取依頼をする際に査定額を上げる方法
本の買取依頼をする際、査定額をアップさせることで買取価格を高くしてもらうのもテクニックのひとつ。
これなら、自分で売る労力が省ける上、可能な範囲でより高い買取価格になるため、自分で売るほどの労力はかかりません。
査定額を上げるためのテクニックをいくつか紹介していきます。
高く売れるお店やタイミングをチェックする
本には高く売れるタイミングがあります。
特に、人気シリーズの新刊や話題性があってほしがっている人が多い本は買い取り価格も高くなる傾向にあります。
そのため古本屋も買い取りを強化していることが多く他の書店より高い価格で買い取ってくれる可能性があります。
人気シリーズの新刊は発売してすぐのタイミングが最も価格が高く、少しずつ下がっていく傾向ですが、古書やプレミアがついている本はこの限りではありません。
買い取りを強化している本はホームページにも記載されていことが多いため、複数店舗で比較検討した上で最も高額で買い取ってもらえるお店を選ぶのがおすすめ。労力などを加味すると自分で売るよりもラクな上、思っていたよりも高額で買い取ってもらえるケースもあります。
状態がキレイな方が高く売れる
あたり前のことですが、折れたり破れたり黄ばんだりしているよりもきれいな状態の本の方が買い手が付きやすく、高く売れます。
そのため、売る時にも良い状態で保存されているされている本の方が高値で買い取ってもらえます。
後で売ることを考えている場合はもちろん、そうでない場合もできるだけ良い状態を保てるように注意しましょう。
古い本の場合は、黄ばんだりしている事がほとんどですが、ほこりが積もっているなど、自分でとれる汚れはきれいな状態にした方が高く買い取ってもらえる確率もアップします。
帯やカバーはついている方が査定が高い
本のカバーがついているかどうかも査定の対象となります。
特に近年発行された本のカバーが無い場合、買取不可になる事も多いです。
もちろん、古い本でもついている方が査定価格が高くなるため、カバーはつけたまま保存しておきましょう。
さらに、本についている帯も場合によってはプラス評価になります。
貴重な古書の場合は、本体よりも帯が高額というケースも有り。
本を読む時には邪魔になってしまうことも少なくないため、すぐに捨ててしまう方が多いかもしれませんが、後で売ることを考えるのであれば取っておくことをおすすめします。
シリーズがそろっている方が高く売れる
全集や長編コミックの1巻から最新刊までなど、巻数がそろっている方が高値で買い取ってもらえます。
単品で売った時に比べて査定の金額がアップするほか、お店によってはまとめ売りのボーナスを付けてくれることもあります。
上手く活用して高値で買い取ってもらえるお店で買い取ってもらいましょう。
古書がある場合、買い取ってもらえるサービスを利用する
古本屋によっては買い取ってもらえない本があるという話を聞いたことがあるでしょうか。
大手チェーン店をはじめ、近年発行された本をメインに取り扱っている古本屋では、バーコードの付いていない昔の本は買い取ってもらえないことが少なくありません。
そのため、「古すぎる本は買い取りを拒否される」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、街の古書店に持ち込んだ場合は思わぬ高額買い取りをしてもらえることがあります。
売れない本があるよりも、すべての本を引き取ってもらった方が部屋も片付く上、最終的な査定額もアップします。
例えば、100冊の本を売る場合、「50冊は1000円で売れたけれど、50冊は買取を拒否された」というお店より「100冊の本すべてを800円で買い取ってもらった」という方が、金額的にも、労力的にも断然お得です。
こういったケースは古書や雑誌に起こりやすいため、事前査定のある買取サービスで事前にチェックしておくことをお勧めします。
希少価値の高い本はお店によって高値で売れる
大手チェーンの古本屋では買い取ってもらえなかった古い本や雑誌が、1万円を超える査定になることもあるので、古い本を売りたい場合は要注意です。
また、専門性・趣味性の高い本、例えば書道や美術、宗教、魔術、東洋医学など。または大学の先生や専門職の方が使われるような本の場合も、注意が必要です。
これらの本は求めている方が少なく、店頭に並べても売れにくいため、大手チェーン等の店頭販売がメインのお店では忌避される傾向が有ります。市場価格数千円の本でも、100円で買い取りといった場合も多いです。
お店によって査定の基準が異なる
また、マニュアル化された査定ではプレミアが付いている本もそれに応じた査定にならない可能性があります。
例えば、有名作家の初期作初版本は、お店によっては購入価格より高い金額で買い取ってもらえる可能性がある一方、プレミアを加味しない大手チェーン店の場合は十円~数百円にしかならない可能性もあります。
そのため、プレミアを加味してくれるお店をチョイスすることも、本を高く売るためのテクニックのひとつと言えます。
浩二書店の買取サービスをご利用ください
市場の取引価格をきちんと把握した上で買取査定をしてもらうためには、古書店である程度経験を積んでいる人が査定してくれるお店にお願いすることをおすすめします。
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