専門書・学術書の買い取りにおすすめな書店はどんなお店?
大学時代に使っていた本や、一時的に専攻していた内容で、使わなくなってしまった本がたくさん家にある場合、
「読まなくなった専門書や学術書を片付けたい」
「まとめて買い取ってもらうにはどうすれば良いか」
といった悩みをお持ちの方も多いですよね?
特に専門性が高い本はお店によって値段が変わることも少なくありません。
場合によっては買い取ってもらえないものもあります。
買い取りを希望される方からすると「片付け」の目的もあるので、できる限りスムーズに、いらなくなった本をすべて引き取ってもらいたいという意図もあるでしょう。
そこで、本記事では専門性の高い本を売るにはどういった方法がおすすめかについて解説していきます。
知らずに進めると何度手間にもなってしまう可能性があるので、ぜひ参考にしてください。
専門性の高い本の買い取りは要注意
まず、最もやってはならない失敗は「いきなりお店に持ち込んで買取ってもらえないケース」です。
主に、お店に買取を断られるケースと、思っていたよりも安すぎるため金額に納得ができず持ち帰るケースに分かれます。
これは、古本を買い取ってもらう上ではよくある失敗なのですが、本を片付ける労力を使った挙句、本が売れずに戻ってきてしまうという最悪の結果になります。
そして、専門性の高い本については起こる可能性が低くないので事前に手元にある本が「いくらで売れる」という確証を得た上で行動することをおすすめします。
学術書・専門書・参考書の違い
今回の記事で解説するジャンルである「学術書」「専門書」「参考書」について、具体的にどんな本なのかを簡単に解説します。
学術書
学術書は、特定ジャンルの内容を扱っていて、研究者や学生などの学術コミュニティに向けて書かれた図書のことを言います。
学術的な知識や情報、研究結果などの議論を提供しており、研究成果を後世に残し、学生や他の研究者の知識を深めることを目的としています。
専門書
専門書は、特定の専門分野について専門家向けに書かれている図書を指します。
研究者や技術者、大学院生など、専門的な知識を必要としている人に対し、その道を極めるための深い内容が書かれています。
そのため、ある程度その分野に精通していないと理解できない本も多くあります。
参考書
参考書は教科書を使って1人で勉強・学習できるように作られた図書を指します。
教科書は授業とセットになっていることが多く、細かい部分は授業を受けなければ分からないことが多いです。
教科書の内容を補足し、授業を受けていなくても内容の理解を深められるように解説されている図書が参考書になります。
買い取ってもらえないケース
専門書、学術書、研究書、参考書など、専門性の高い書籍の場合、一般的には買取価格が高く、価値のつきやすい本と言われています。
ただし、いくつか買い取りを拒否されるケースもあるので、一例として挙げさせていただきます。
情報に期限がある本
法律をはじめ、一定の期間が経つと情報が変化してしまう本は高値がつきにくいです。
例えば「消防法に関する本」の場合、法律が改正されると使えなくなってしまうため価格がつきにくい傾向にあります。
特に、何年も前の本であれば既に法律が変わっていて新しいものが出版されているケースもあるでしょう。
そうなってくると売り物として意味をなさないため、買い取りを拒否されてしまう可能性が高いです。
表紙カバーが付いていない本
本にもよりますし、買い取りをする業者によっても変わりますが、本の表紙カバーがなくなっている場合、買い取りの査定に大きく影響します。
基本的には買い取ってもらえないと考えておいた方が良いでしょう。
理由は簡単で、表紙カバーがなくなっている本は売れないからです。
この傾向は大手の古本屋になるほど顕著なようで、金額を下げて販売していたとして、それでも金額の高い表紙カバーのある本の方が売れるようです。
そのため、表紙カバーがなくなっている本は一律で買い取り不可となっているお店が多いようです。
バーコードが付いていない本
現在、本にはバーコードやISBNコードが付いており、すべての本がコードで管理されています。
このコードは書籍や資料を特定するための世界共通番号で、海外の本にもあります。
しかし、導入前である1980年以前の本にはこのコードがありません。
街の小さな古本屋であれば特に問題なく買い取りができるのですが、大手チェーンの古本屋の場合、新品の本と同じようにバーコードやISBNコードで本を管理している場合が多いです。
そのため、どんなに高額で取引されている本でも買い取ってもらえないケースがあります。
書き込みをされている本
当たり前ですが、本に書き込みをされている場合は売り物になりません。
ただし、専門書や研究所、参考書など、その道を目指している人が読む方がよりわかりやすいような書き込みがされている場合、書き込みがあるものも売れることは少なくありません。
特に参考書や教科書類などは、書き込みをされている本の方を探している人もいるため、書い手がつきやすい場合もあります。
とは言え、これはあくまでも売り手側のルールになります。
書き込みのある本は一律で買い取りができないお店もあるので注意が必要です。
専門書のおすすめは出張買取
売りたい本の冊数にもよりますが、ある程度まとまった量があり、お店に持って行くのが大変だなと思える量の場合、出張買取をおすすめします。
出張買取とは、自宅に直接来てもらい、その場で査定した上で本を引き取ってもらうスタイルの買取方法。
自宅に来てくれるのでガソリン代がかからない上、本を運んで車に乗せたり、場合によっては片付けなども手伝ってくれるケースがあります。
例えば、エレベーターのないアパートの3階からダンボールいっぱいの本を運ぶとなると、力のある男性ならなんとかなっても、女性や年配の方には難しい作業となります。
そういったことを業者が引き受けてくれ、部屋が片付いて買い取り査定がその場で終わるのが出張買取最大のメリットです。
出張買取は融通がきく
出張買取以外にも、本をお店に郵送する宅配買い取りや、買い取ってほしいものを引き取りに来てもらう方法もあります。
その中で、最も出張買取がおすすめできる理由はその場でいろいろと話ができることです。
アルバイトのスタッフが引き取りに来る場合は難しいですが、浩二書店のように店主がご自宅にうかがう場合、その場でさまざまな判断が可能です。
前例で言うと、汚れがひどい、破損があるなどの理由で査定から外していた本を一緒に持ち帰らせていただいたケースもあります。
お金にはなりませんが、本は意外と重いので、捨てるのにもけっこう手間がかかります。
そのため、一緒にまとめて片付けられるとお喜びいただきました。
また、伺った際に「そういえばこれも買い取りできますか?」ということで、事前査定に含まれていなかったものの追加買い取りをご相談いただいたこともあります。
直接ご自宅に店主がうかがう古書店だからこそ、いろいろと柔軟な対応ができるというのも出張買取のメリットと言えます。
最短どれくらいで買い取りに来てもらえる?
特に出張買取でネックになりがちなのが「予定を合わせること」です。
お客様とお店の買い取りスタッフの予定が合わないと難しいため、多忙な方ほど予定が噛み合わない可能性がアップします。
ただ、ご希望の日時が空いていれば当日でも出張は可能です。
とは言え、事前査定は必要となるため、いったん売りたいものの画像をお送りいただく必要があります。
それを査定し、ご納得いただいた上での出張となります。
専門書の買い取り相場はどれくらい?
専門書や学術書は比較的値段がつきやすく、本によっては1冊で10,000円を超えるものもあります。
もちろん、プレミアがつきやすいものではないため、5,000円で買った本が10,000円になるようなものは稀です。
基本的には新品で購入した金額よりは安い金額となり、1冊数百円〜高いもので10,000円くらいになるのが一般的。
また、ジャンルが幅広く、さまざまな本が出版されていることもあり、中には数百円にもならない本も数多く存在します。
業者によって査定額が異なるケースもあるので、複数の業者に査定依頼することをおすすめします。
専門書、学術書の買い取りならこちらのページにも詳しい情報が載っています。
ぜひ参考にしてください。
専門書や学術書を高く売るには?
「専門書や学術書を少しでも高く売るにはどうすれば良いでしょうか」というご質問をいただくことがあります。
そこで、査定に出す前に少しでも査定額を上げるためのポイントを覚えておきましょう。
付属品をきっちりそろえる
専門書や学術書には、時として備え付けのCDなど付属品が付いていることがあります。
売る時にはこういった付属品がなくなっていない状態の方が高値の査定になります。
傷や汚れなどを少なくする
本に限らず、傷や汚れが付いている本は買い取り価値が下がります。
そのため、できる限り丁寧に保管し、綺麗な状態で売れるように心がけましょう。
また、ほこりがついている、汚れているといった場合でも、ご自身で拭き取れる程度であれば綺麗にしてから査定に出すことをおすすめします。
その方がマイナス査定になりにくいため、結果的に高額な買い取りにつながる可能性がアップします。
早く売る
専門書や学術書は比較的流行り廃りなどが少なく、価格が大きく変動しない傾向にあります。
ただし、大きく変動をしなくても年月と共に金額が下がったり、本によっては読みたいと思う人が少なくなっていき、金額が付きにくくなってしまうものも増えていきます。
そのため、もう読まないと思った本はできるだけ早く手放した方が高額になる可能性がアップします。
まとめて売る
早く売るのと相反している部分はありますが、一定数の本をまとめて売る場合、一冊で売るよりも高くなることがあります。
例えば、1冊だと価格がつけられず無料で引き取りはできるといった本でも、10冊束になれば場合によっては買い手がつく可能性があります。
また、上下巻やシリーズ化されている本の場合、一冊ずつよりも全冊揃っている方がプラス査定になる場合もあります。
買い取りに関する規定を確認する
最終的に判断に迷った場合、規定を確認したり、査定の際に汚れがある、破損がある、書き込みがあるといったことを正直に伝えることをおすすめします。
隠していても得することはありません。
最悪の場合、A社では買い取れたものがB社にお願いしたために買い取り不可になってしまうこともあり得ます。
全国チェーンの大手企業であれば買い取りに関するルールがまとめられているので、ホームページなどでチェックしてみるのもおすすめ。
ちなみに、ブックオフさんの買い取りができない本と、街の古書店の買い取りルールとの違いについて解説した記事もあるので合わせてチェックしてみてください。
高く売れる専門書・学術書の特徴は?
上記の「高く売るための方法」以外に、そもそも高く売れる本というものがあります。
すべてが一律ではありませんが、傾向的に高く売れそうなのはこういう本というものをご紹介します。
新しい本
「早く売る」の部分でも触れましたが、新しい本の方が高く買い取ってもらえる可能性がアップします。
特に改訂版が出ているものは改訂版の方が高額になりますし、法律に関する本は法改正の前に売らなければ売れなくなります。
そのため、すべてが一律ではありませんが、早く手放した方が高値がつく本も多くあります。
需要があり、希少価値が高い
新しい方が高値がつくと説明しましたが、そうでないものもあります。
それが絶版になっていて新刊が発売されない希少価値が高い本です。
新しい本が出版されないので新品を買うことができない上、読みたい人が多い本は売りに出されるのを待っていたり、どこかに売っていないか探している人も少なくありません。
そういった本は古くても高額買取になります。
ただし、絶版になっていて希少価値の高い本がすべて高額になるかというとそういうわけではなく、0円の価値のものが多くあります。
一方で、モノによっては定価より高値で買い取りができる本もあり、希少価値はプラス査定になる大きな要素と言えます。
芸術的価値のある本
希少価値という意味で言うと、美術・アート関連の本はその分野に精通していなければ価値が分かりにくく、驚くような価格がつく本もあります。
古典や宗教、中国関係の書物などもこれに該当します。
特に、中国関連の古い書物となると戦火の絶えなかった中国では残っている数が少なく、貴重な書物が保管技術に長けた日本に残っているということも稀にあります。
そういったものを中国人が購入して中国で保管する動きもあり、高値がつくこともあります。
専門書・学術書の買い取りは浩二書店へ
専門書・学術書は一般向けの書籍ではないため、どこでも売れるというわけではありません。
また、買い取りができても安値で買い叩かれてしまうこともあり、お店によって査定額が異なることもあるようです。
そのため、専門書・学術書の正しい査定ができるお店に買い取り依頼をするにはいくつかのお店に査定してもらうことをおすすめします。
浩二書店では、専門書や学術書の買い取りが可能です。
店主自らがしっかりと査定しますので、まずはお気軽にご相談ください。