香川県にて宗教史の専門書を買取しました

香川県高松市にお住まいの方より、宗像大社文書全3巻（6冊）を買い取りさせて頂きました。

神社文書を研究している方、宗教史の専門家など、しっかりした専門書を読まれる方向けのご本です。

日本書紀に道主貴（みちぬしのむち）と称される宗像大社。

あらゆる「道」の最高神として航海や交通の安全を祈願する宗像三女神をお祀りする神社です。

古来より交通と国家鎮護の神として信仰厚く、現代でも新車のお祓いや交通安全祈願に参拝する人で引きも切らず。

福岡近辺に行った事のある方ならわかると思いますが、宗像大社の交通安全ステッカーを貼った自動車がたくさん走行していますよね。

一時的にでも廃れてしまうとあっという間に散逸してしまうのですが、現代まで栄え続けてきたた宗像大社では、整理された蔵が現存しています。

そして、その中には多くの中世文書が所蔵されています。

今回、買い取りさせて頂きましたご本は、それら中世文書をまとめたものとなります。

重要文化財指定されている八巻文書を筆頭に、数々の断簡文書も収録。

後醍醐天皇綸旨、今川了俊書下、大友宗麟書状など、赫々たる偉人の名前が目次に並び、

各巻には影印本も付属。

底本の雰囲気も感じられるようになっています。

お客様は「箱に入った立派な本は人気がないのでしょう？引き取って貰えればいいから……」とおっしゃりながらお問い合わせ頂きました。

確かに店頭に並べて1週間で売れていくようなものではないのですが、しっかりとした専門書です。

浩二書店では、このようなご本を次に使われる方へ引き継ぐ事を大切にしています。

少しの間、弊店に滞在していただいてから、研究者や愛書家の方の元に旅立っていく事でしょう。

そのようにご説明したところ、大変喜んで頂けました。

こちらこそ、よいご本を買い取りさせて頂きありがとうございます。

次に必要とされる方へお渡しさせていただきます。

浩二書店では宗教書の買い取りに力を入れています。

洋の東西、新旧、宗派など問いません。

大学教授の方の蔵書、神社やお寺の蔵のもの、教会や寺院のご本、実践家や一般のご家庭にあるものまで、あらゆる宗教書の買い取りをしています。

また、宗教に関係するものでしたら、古文書や会報など紙類、物品関係までお取り扱いできる物がございます。