- 美品
- 5,500円
- 一般中古品
- 3,500円
- キズ・汚れ・難あり
- 1,800円
- 出版社
- みすず書房
- 著者
- エドワード・W・サイード (原著), 大橋洋一 (翻訳)
- 発行年
- 2025年
- 商品情報
- 〈今日、誰もが、純粋にひとつのものではない。インド人あるいは女性あるいはムスリムあるいはアメリカ人といったレッテルは、せいぜい出発点にすぎなくて、ほんの一瞬でも実際の経験に足を踏み入れるなら、すぐにも捨て去られてしまうものなのだ。帝国主義は文化とアイデンティティとの混合を地球規模で強化した。しかし、そこからもたらされた最悪の、もっとも逆説的ともいえる贈り物とは、人びとに、自分たちがただひたすら、おおむね、もっぱら白人あるいは黒人あるいは西洋人あるいは東洋人であると信じこませたことだ。…けれども他者とのちがいやみずからの特異性に、これこそが人間生活の要であるかのごとく、こだわりつづける理由は、恐怖と偏見以外にどこにもないように思われる。事実、生存とは、さまざまなものをむすびつけることを中心にして達成される。より実りあるのは――そしてより難しいのは――「わたしたち」についてだけではなく、他者について、具体的に、共感をこめて、対位法的に考えることなのだ〉
重なりあう領土、からまりあう歴史…今日もなお形を変えてつづく世界史の諸相を描いた、ポストコロニアル批評の金字塔。『オリエンタリズム』と並ぶサイードの主著を、改訳新版であらたにおくる。