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買い取り商品詳細
原色かな手本 20冊中19冊 | 二玄社 | 1992年~ | 14,000円 |
店主より
遠方の方より書道関連のご本を買い取りさせて頂きました。辞書と全集でして、専門ではないお店では扱いにくいものでしたが、弊店はこのようなご本を求めています。お片付けをされる際にはぜひお問い合わせください。
宅配買取にて書道関連のご本を買取させて頂きました。
原色かな手本、大漢語林、行草字典、書源など、書道関連のご本です。
お身内の方が長く使っていたそうで、経年相応のイタミが有るものでしたが、浩二書店は本の内容を重視します。
キレイな状態であるに越したことはありませんが、よく使ったものでも、内容に価値が有れば大丈夫。
書道の本でしたら、墨が飛んだり赤が入っていたりと使用痕が有っても不思議ではありません。
捨ててしまわず、ぜひお問い合わせをお願いします。
今回お譲りいただいたご本のメインは原色かな手本ですね。
内容は以下の通り。
1巻 本阿弥切 [伝小野道風]
2巻 曼殊院本古今集 [伝藤原行成]
3巻 高野切第一種 [伝紀貫之]
4巻 高野切第二種 [伝紀貫之]
5巻 高野切第三種 [伝紀貫之]
6巻 近衛本和漢朗詠集 [伝藤原行成]
7巻 関戸本古今集 [伝藤原行成]
8巻 寸松庵色紙 [伝紀貫之]
9巻 継色紙 [伝小野道風]
10巻升色紙 [伝藤原行成]
11巻石山切伊勢集 [伝藤原公任]
12巻 石山切貫之集下 [藤原定信]
13巻 筋切・通切 [伝藤原佐理]
14巻 針切 [伝藤原行成]
15巻 香紙切 [伝小大君]
16巻 元永本古今集上〈抄〉[伝源俊頼]
17巻 元永本古今集下〈抄〉[伝源俊頼]
18巻 源氏物語絵巻 [伝藤原伊房]
19巻 関戸本古今集〈続〉 [伝藤原行成]
以上19冊です。
いずれも名筆、古筆の真髄とも言えるものばかり。
現存している物を可能な限り原色・原寸大で再現しています。
こちらは折手本ですので、大きく開いて全体の雰囲気をつかんだり、書写する事ができます。
美術書として楽しまれる方、書道の手本として使われる方、様々な使い方のある立派なご本です。
「本阿弥切、高野切など『切』とある物はなんだろう?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
こちらは原本丸ごとではなく、一部を切り取って軸装などした物を指します。
「原本のまま残せばいいのに。」そのように考える方もいらっしゃるかもしれませんが、なかなかうまくはいかないもの。
日本は文化財の保管技術に長けている事で有名ではありますが、その技術が発達した理由は高温多湿で自然災害の多いお国柄によるものです。
湿気や虫食い、火災や水害、戦争や事故などで、文化財が毀損する事もよく有ります。
また、未分別の状態で蔵に入れられて、かなりの割合がダメになってしまう事も有ります。
そのような場合でも、可能な限り残す方法として「切」という手段があります。
無事な部分を切り取って、色紙や軸にして保管するのです。
ちなみにこちらの「切」ですが、偽物が多い事でも有名です。
例えば浩二書店の有る香川県で有名な弘法大師空海の書です。
日本三筆として有名な方ですが、古物を扱っていると「弘法大師の書」に結構な頻度で遭遇します。
筆まめな事で有名な方ではありますが、それこそ1000年前から収集家が居ますから、現代にそうポンポン出てくるものではありません。
写経の名筆が古写経切となり、手鏡に収録され、弘法大師の極め(鑑定、裏書きのようなもの。極めつきの語源です)が付く。
その流れは理解出来るのですが、どう見ても奈良時代や鎌倉時代では?という物にまで弘法大師と書かれていたりします。(弘法大師は平安時代の僧侶です)
よく見れば極めをつけた人物はさほど有名ではない。
筆跡も名人とまでは言えないぞ・・・。ああ、なるほど。というのがいつもの流れです。
話が脱線しました。原色かな手本に収録されているものは、間違いのない真筆とされている名品ばかりです。
しっかりと学び、愉しみ、典雅な古筆の世界に浸ってくださいね。
他にも大漢語林、行草字典、書源など、書を嗜む上で必須のご本や字典がございました。
旧版の物もございます(例えば書源は新版が有ります)が、まだまだ使えます。次に学ばれる方へお渡しさせていただきますね。
良質な書道のご本をお譲り頂きありがとうございました。
浩二書店は書道のご本を買い取りしています。
近年のもの、唐本や和本、法帖や拓本、色紙や軸に至るまでお任せください。
また、文房四宝や印材など、書道具の買い取りも歓迎します。
お片付けがございましたら、ぜひお問い合わせをお願いします。